インビザラインのメリット・デメリット

当法人医院では、インビザラインだけではなく、他のマウスピース矯正法や従来のワイヤー矯正法でも治療を行っております。そのため、他の矯正と比較したインビザラインのメリット・デメリットを熟知しています。ここでは、その内容を解説します。

インビザラインのメリット

事前に矯正後の歯並びを確認できる

インビザラインでは、「クリンチェック・ソフトウェア」により、精密な矯正シミュレーションが可能。治療前から完了までの歯の動きを3D画像で見ることで、治療の進行や治療後の状態を、患者様が具体的にチェックできるのです。 ワイヤー矯正などでは、インビザラインのように治療完了時の歯並びを事前に確認することはできません。つまり、治療後にどのような歯並びになるかは分からないまま治療を開始しなければならないわけです。その点、インビザラインなら、「本当に歯並びが良くなるのか」という不安を抱えずに済みます。

あらかじめ治療期間や費用も分かる

クリンチェック・ソフトウェアによる3Dシミュレーションで治療計画を立てることで、治療期間と必要なマウスピースの枚数、さらに費用も事前に決めることができます。 3D画像で治療完了後の歯並びを確認した上で、その状態になるまでどれくらいの期間が必要でいくらかかるのか、まで治療前に分かるのは患者様に嬉しいメリットの1つです。 矯正治療は、決して安くはない費用がかかりますから、事前に検討を重ねたいところ。インビザラインなら、治療後の状態と費用とのバランスを踏まえた上で、患者様自身が治療を選択できます。

また、症例によっては、上下の歯全てに行う「インビザライン・フル」ではなく、上の歯のみ、下の歯のみ、といった片方だけの「インビザライン・ライト」という比較的リーズナブルな選択もできます。あらかじめ治療期間・費用が分かり、様々な選択肢の中から患者様の希望に合う選択ができる、というのはインビザラインの非常に大きなメリットでしょう。

歯型採取は1回だけ!不快感もなし

マウスピース矯正といえば、気になることのひとつが歯型採取ではないでしょうか。型取りはどうしても不快感があり、患者様への負担も少なくありません。それを何度も何度も、となると心理的なハードルが高くなってしまいます。 しかし、インビザラインであれば、歯型の採取は初回のみ。この最初に採取した歯型を基に、レントゲン写真や口腔内写真などと組み合わせて、治療完了に至るまで全ての矯正装置を作製していきます。

最近では、従来のシリコーンによる型取りではなく、3Dスキャンシステム「iTero」を導入し、光学3Dスキャナーで型取りも定着してきました。3Dスキャンであれば、口にものを入れることで、不快な思いをすることもありません。

口腔内を健康に保つことが出来る

インビザラインは自分で取り外すことができます。そのため歯磨きは、インビザラインを取り外して行うことが可能です。綺麗に歯を磨くことによって、口腔内を衛生的に保つことが出来るでしょう。ワイヤーを用いた矯正の場合、歯に付着した汚れを取ることが大変でした。最悪の場合、汚れから虫歯になるリスクも高くなります。綺麗に歯を磨くことができれば、口腔内も健康に保つことが可能です。

また取り外したインビザラインもキレイに洗浄することが出来ます。器具自体の清潔も保つことで口臭などの予防にも繋がるでしょう。

治療中でも目立ちにくい

ワイヤーを用いた矯正の場合、金属部分が目立ってしまい、歯を出して笑えないなど生活に支障をきたすことがあります。インビザラインは、アラインテクノロジー社が独自に開発したスマートトラクトと呼ばれるやわらかい素材を使用しています。透明度の高いマウスピースのため、目立つ心配はありません。周囲の人にほとんど気が付かれずに矯正を行うことができるでしょう。

接客業の方など人と関わる仕事の方には適した矯正方法と言えます。

通院回数を減らせることも(クリニックによって異なる場合があります)

インビザラインは歯の型取りは1回だけです。そのため定期的に型取りを行う必要がありません。つまり診察もメンテナンスの目的に通うため、4~6週間に1度のペースになります。ただクリニックによって診察のペースは異なるので、事前に診察のペースを確認しておく方が良いでしょう。診察の頻度が少ないため、忙しい方でも気兼ねなく矯正治療に臨むことが出来ます。

違和感が少ない快適性

インビザラインは、テクノロジーを駆使し徹底的に素材にこだわってマウスピースを製作しています。柔らかい素材を採用しているため、非常に装着感が良く違和感が少ない点が特徴的です。装着した時は少し締め付けられている感じがあります。しかし数時間装着している間に慣れてしまう人がほとんどでしょう。

またワイヤーを用いた矯正器具の場合、金属が口腔内の粘膜や舌に触れてしまい出血するトラブルもあります。マウスピース型は金属を用いていないため、粘膜を傷つける心配もありません。

会話を楽しむときも、しゃべりにくいなどの症状はほとんどないため通常通り会話をすることが出来るでしょう

金属アレルギーの方でも問題なく矯正が可能

ワイヤーを用いた矯正器具の場合、金属アレルギーの方は矯正治療を受けられませんでした。しかし、インビザラインは金属一切使用していないプラスチックで作られているマウスピースです。そのため金属アレルギーの方でも問題なく、矯正治療を行うことができるでしょう。

軽度から中等度までの症例に対応可能

マウスピース型の矯正器具の場合、矯正力が弱く軽度な症状の症例しか適応することが出来ませんでした。インビザラインなら、従来のマウスピースでは対応不可だった症例に対しても治療を行うことが出来ます。

抜歯が必要となるような症例に対しても適応となるため、幅広い症状に使用することが可能でしょう。もちろんインビザラインでも100%全ての症例に適応できる訳ではありません。重度の状態など適応とならないケースもあります。インビザラインを取り扱っているクリニックで症状を診てもらうことが大切です。

矯正と同時にホワイトニングもできる

せっかく矯正を行うなら、徹底的に見た目の印象を良くしたいと考えていませんか。インビザラインであれば、矯正治療と一緒に歯を白くすることが可能です。

マウスピースの中に、ホワイトニング剤を注入。それを装着することによって、自然と歯の着色などの汚れをキレイに落とすことができる仕組みです。矯正後に再度ホワイトニングで治療や診察を行う必要はありません。時間短縮にもなり、忙しい方でも気軽に矯正とホワイトニングを行えるでしょう。

アクティブにライフスタイルを維持

矯正治療を行っているからと言って、生活を制限する必要はありません。インビザラインなら器具も目立たないため、特別な行事でも気兼ねなく参加することができるでしょう。もちろん気になるようであれば、その時だけ取り外すことも可能です。

今のライフスタイルをアクティブに楽しむことが出来るのは、インビザラインを行うメリットでしょう。

正確性の高いマウスピースを製作できる

マウスピースを製作する場合、どうしても人間の手によってつくられるため、その人の技術などに大きく左右してしまいます。インビザラインは、専用のコンピュータソフトを使用。3D画像技術を用いて、ソフト製作会社がデータに基づきマウスピースを製作してくれます。そのため人間が作成するマウスピースと比較して、誤差範囲の少ない、より正確性の高いマウスピースができるでしょう。

痛みが少ない

ワイヤーを用いた矯正治療は、歯にある程度の力をプラスすることで移動させます。そのため、ある程度の痛みや違和感を覚えるケースも。しかし、マウスピース型の矯正治療の場合は歯の移動範囲も小さく、過度に力が加わることも少ないと言った特徴があります。加わる力が少なければ、移動時の歯の痛みも少ないでしょう。痛みがなければ、治療の精神的負担も少なく継続しやすいと言ったメリットがあります。

精神面への良い影響

このメリットはインビザラインなどマウスピースの矯正だけに限定したものではありません。歯並びが悪い場合、歯を見せて笑うのが怖い、人と正面で話せないなど内向的な性格になることがあります。

矯正治療を行うことによって歯並びが良くなり、自分に自信を持てるようになるでしょう。性格も明るくなる、前向きになる、笑顔が増えるなど精神的にも良い影響をもたらしてくれます。また見た目の印象を変えることもできるでしょう。

インビザラインのデメリット

装着時間を厳守しなければ、思うような効果が得られない

インビザラインはクリニックに通うことなく、自分で自由に取り外せる点がメリットです。しかし、その反面決められた装着時間を守らないということも簡単にできてしまいます。装着時間を厳守しなければ、歯は理想通りに動いてくれません。そうなれば、理想的な効果を得ることが出来ないでしょう。

インビザラインの場合、最初の段階で綿密な治療計画を立て、それに基づいたマウスピースを作製します。しかし装着時間を厳守せずに計画通りに進まなければ、せっかく作ったマウスピースがはまらに状況に陥ってしまうでしょう。そうなれば、またゼロから治療を開始しなければなりません。治療期間が長くなってしまうだけでなく、費用負担も大きくなってしまいます。

医師の指示に従って、インビザラインを装着する時間はしっかり守るようにしてください。そうすることで、理想通りに矯正治療が進むでしょう。

適応外になるケースもある

インビザラインは他のマウスピース型の矯正器具と比較しても、適応範囲は広いと言われています。しかし全ての症例に適応となるわけではありません。

適応とならない場合には、一度ワイヤーを用いた矯正で歯を移動させ、ある程度落ち着いてきた頃にインビザラインに切り替える治療が可能です。またマウスピースでの矯正をサポートする目的で、補助矯正装置を一旦用いるケースもあります。

ただし全てのクリニックで、この方法を行っている訳ではないので注意してください。まずはクリニックに相談してみましょう。

慣れないと取り外しが難しい

インビザラインは歯にピッタリくっついています。しっかり密着することによって、矯正力が高く、歯を移動させることが可能です。そのため慣れない間は、取り外しに時間がかかってしまうことがあるでしょう。

食事のときは、インビザラインを取り外した方が良いと言われています。取り外さなければ、食べ物が間に入り込み汚れてしまうでしょう。とくに誰かと食事をする際には慌ててしまい、上手に取り外せないことがあります。事前に練習を行い、取り外しのコツを掴んでくださいね。

症例によっては治療期間が長い

インビザラインは1日に20時間以上装着する必要があります。一度に歯を移動させる範囲には限界があり、1枚のマウスピースで移動できるのは0.25㎜です。そのため装着時間によって、治療効果が大きく左右されます。

矯正の期間は一般的には1年~2年です。しかし人によっては2年以上かかるケースもあるでしょう。

自由診療のため高額な費用がかかる

費用についてはインビザラインだけに限るものではありません。どのような矯正を行うにしても、基本的には自由診療になってしまいます。そのため矯正にかかる治療の費用は数十万~100万円前後がかかるでしょう。

もちろん歯の症状や治療期間、治療内容、クリニックによっても治療費用は大きく異なります。治療を行う前に費用面について確認をしておいた方が良いでしょう。あとから思いもよらない費用が請求されトラブルに発展するケースもあるようです。追加費用が掛からないか、診察費用はどの程度なのか必ず確認されてください。

途中で矯正治療を止めてしまう

ワイヤーによる矯正は、クリニックに行かなければ外すことが出来ません。しかしマウスピース型であれば簡単に外せます。マウスピースを外した後は、洗浄などを行い清潔に保つことが大切です。洗浄などのケアが面倒になってしまう、やる気がなくなるなどの理由で矯正を自己判断でやめてしまうことがあります。

インビザラインは治療前に治療の流れをシミュレーションしてくれるため、比較的治療のモチベーションを保ちやすい矯正治療です。しかし人によってはインビザラインでも辞めてしまいます。やめてしまえば、今までに費やした費用も無駄になってしまうので安易にやめないようにしましょう。

3Dスキャンシステム・iTeroとは

従来、インビザラインのマウスピースを作製する場合、シリコーンを使って歯型を採取していました。しかし近年、歯型を取らない3Dスキャナーシステム・iTeroが登場。口腔内の状態を、3Dデータとして精密に取り込めるようになりました。シリコーンでは再現できなかった細かいデコボコやガタつきまで再現できるようになったことで、短期間で高精度なマウスピースの作製が可能になったのです。

安全かつ快適な矯正治療のために

iTeroによる型取りには、快適さ・安全性の高さ、といったメリットもあります。

従来のシリコーンによる型取りは、素材を直接口の中に入れる必要があります。そのため、嘔吐感や不快感があり、さらに歯型を定着させるためにその状態で長時間静止しなければならないのも、患者様にとって大きな負担です。しかし、iTeroによる3Dスキャンであれば、口にものを入れる必要はなく、スキャン自体もすぐに完了するため、型取りで患者様に負担を強いることはありません。

また、シリコーン素材の誤飲リスクもありませんし、3Dスキャナーは放射線を一切使わないので人体に悪影響を及ぼすこともありません。当法人医院においても、患者様により安全で快適な治療を受けて頂くために、最新の光学3Dスキャナー「iTero element」を使用して、口腔内の型取りを行っています。

Dr.伊藤のプロフィール画像 Dr.伊藤のプロフィール画像

理事 主任矯正医
伊藤啓介

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インビザラインで実績ある歯科医院を選びましょう。

インビザラインには、目立たずに矯正治療ができる、3次元シミュレーションで治療過程の歯の動きを事前に確認できる、あらかじめ治療期間や費用が分かる、不快感なく歯型採取ができる、といった大きなメリットがあります。

その一方で、見逃せないデメリットや注意点もあるので注意が必要です。毎日長時間(約22時間以上)装着しなければならないこと、装着時間によって治療経過や期間に影響するため患者様の協力が不可欠であること、症例によっては治療できないケースがあること、などです。

また、インビザラインは講習会を受講した歯科医師であれば、誰でも治療できる点も注意が必要なポイントです。治療経験の少ない歯科医師の場合は、シミュレーション通りに治療が進まなかった場合に他の矯正治療法などで臨機応変に対応できない、複雑な症例に対して適切な矯正治療を提案できない、などの不安があります。

インビザラインによる矯正治療を検討している方は、総合的な矯正治療ができる設備・環境が整った歯科医院で、実績が豊富な歯科医師を選ぶことが大切です。