出っ歯
前歯や上顎が前方に突出している症状で、専門的には「上顎前突症」と言います。「上顎前突症」には、主に「骨格性」と「歯性」という2種類のタイプがあり、同じ出っ歯に見えても症状が違います。
骨格性は、骨格上の理由で、上顎が下顎よりも大きく前に突き出ているように見えるタイプ。歯性は、上顎の大きさや位置に関係なく上の歯自体が前に突き出ているタイプ。同じ出っ歯でも、それぞれ種類が違うので注意です。
症状が進行すると、噛み合わせに悪影響が出る可能性があります。また、歯が前に出ていることを気にして自分に自信が持てない、前向きになれないといったコンプレックスを抱えている方も少なくありません。
出っ歯で悩んでいる人の口コミ
出っ歯を治療したいが抜歯には抵抗がある
出っ歯に強いコンプレックスを持っています。顎が小さく口も小さいので、口を開けていても、閉じていても出っ歯であることがわかってしまいます。すでに成人して仕事もしているので早めに治療をしたいのですが、聞く所によると結構な費用がかかると言われ、どうしようかと悩んでいる所です。
また、以前歯医者さんに相談したとき、私の場合は歯を2本抜いて、抜歯の影響がなくなってから矯正という手順が必要なようで、結構な時間が掛かると言われました。出っ歯はもちろん直したいのですが、矯正器具を付けている歯をあまり見せたくないという気持ちもあります。
どちらにせよ結局は出っ歯の矯正はする事になると思いますが、歯を抜くということがどうも恐ろしくて、出っ歯のために痛い思いをするのは嫌だなという葛藤があります。バカバカしい悩みかもしれませんが、この悩みは見た目に関わるので、想像以上に深刻なんです。
最初は出っ歯ではなかったのに…
小学生位までは歯が出ていることはなかったと記憶しています。写真を見ても出っ歯ではないのはすぐに分かるのですが、なぜか今の私は出っ歯になっています。高校に入学すると、なにかに影響を受けたのか、上顎の歯を舌で押すという癖ができてしまいました。特に何も考えず過ごし今ではこの癖はないのですが、気がつけば歯が出ているという状態になり、鏡を見るたびにとても嫌な気分になります。
歯医者さんがいうには、歯の裏側から舌で押すことを繰り返したおかげで、歯が変形して出っ歯になっているのではないかということでした。私の前歯は出っ歯としてもかなり角度があるため、たまに口の裏、ちょうど鼻の下あたりの部分を切ってしまうこともあります。こんな自分に誰がした、と考えれば、あのときの癖がこういう状況を招いているわけで、なぜあんな癖を付けたのかと後悔しているところです。
見た目にも影響するので、たまにいじられることもあり、精神的なストレスもありました。一応は治療に向けて準備していますが、抜歯が必要ということで時間がかかりそうです。とは言え治せるということなので、少しずつ修正できればと思います。
辛いことしかなく治したい
いま高校に通っていますが、出っ歯をいじられる事が多くてとてもつらいです。友達なので多分悪気はないと思いますが、あまりにいじられることが辛くなり今はマスクをつけています。治せる事は知っていますが、そんなお金を作ることもできないのでとても辛いです。
安く修正できる方法もあるみたいですが、学生なので多分それができるのも先の話になると思います。今は我慢するしかありません。うちは裕福ではないので、両親への相談もためらっています。
出っ歯は生活になにか影響が出るということはないので、笑いのたねにされてしまうのもなんとなくわかるのですが、やられる方は精神的に辛いです。できれば進学前にこの出っ歯を治したいのです。
出っ歯の原因
歯の大きさの遺伝が主な原因として挙げられます。一方、後天的な原因としては、おしゃぶり癖、唇や爪を噛む癖、口呼吸など、日頃の癖や習慣が原因として考えられます。
いずれにしても、骨格性と歯性では原因が違うので治療法も変わってきます。正確に見極める場合は、専門の歯科医師に相談されてください。
出っ歯に関連する症例
症例1:マウスピースによる出っ歯の目立たない矯正

- 患者様:20代女性
- 治療期間:1年2ヶ月
- 治療概要:出っ歯が気になるとのことで来院されました。マウスピースによる矯正治療がご希望であり、上顎の歯を全体に後方に移動させ、歯と歯の間を少し削り、前歯を内側に引っ込める治療を計画。顎間ゴムも用い、歯と歯の間をわずかに削ることにより、前歯の突出感を改善しました。費用は約80万円でした。
- 施術の副作用(リスク):歯や顎の痛み、頭痛、めまい、吐き気、精神的なパニックなどを生じることがあります。また、後戻りのリスクがあります。
症例2:非抜歯による出っ歯とガタつきの矯正治療

- 患者様:30代女性
- 治療期間:10ヶ月
- 治療概要:全体的な歯列の大きさや、骨格的な特徴などを踏まえて非抜歯を選択。マウスピース矯正にて、歯列の拡大による治療を行いました。この患者様のように前歯が1本だけずれて飛び出しているようなケースでは、その歯が綺麗に歯列に収まるだけでも印象が大きく変わります。費用は75万円ほど。
- 施術の副作用(リスク):歯や顎の痛み、頭痛、めまい、吐き気、精神的なパニックなどを生じることがあります。また、後戻りのリスクがあります。
症例3:マウスピース矯正で出っ歯の治療

- 患者様:20代女性
- 治療期間:1年2ヶ月
- 治療概要:上の前歯が前に出ているのが気になり、マウスピースで矯正をしたいとのことで来院。抜歯せずに、マウスピース矯正で上の歯を全体的に後方に移動させて出っ歯を改善する計画としました。顎間ゴムとマウスピース矯正を併用し、治療を実施。患者様の協力度が非常に高かったこともあり、シミュレーションに沿った歯の動きができました。費用は80万円ほどでした。
- 施術の副作用(リスク):歯や顎の痛み、頭痛、めまい、吐き気、精神的なパニックなどを生じることがあります。また、後戻りのリスクがあります。
出っ歯が小さければ抜歯せずに矯正できるケースもあります。
出っ歯を治療する場合、まずは骨格性、歯性を診断します。治療計画としては、抜歯して出っ歯を治療する場合と、抜かずに歯並び全体を後ろに移動させる場合があります。また頻度は少ないですが、骨格的な問題が非常に大きい場合は、手術適応になることもあります。
精密審美会の歯科医院では、無料カウンセリングを行っておりますので、骨格性・歯性の判断や治療法に関してなど、ぜひご相談ください。