受け口が原因の無呼吸

受け口が原因で起こるトラブル【無呼吸】

このページでは、受け口が原因で起こるトラブルのうちのひとつ、「無呼吸」について解説しています。

受け口が原因で無呼吸になってしまうことには、どのような対策が効果的なのか、受け口自体を治す方法にはどのようなものがあるのかなどをチェックしてみましょう。

受け口と無呼吸の関係性

受け口とは、下あごが前に突き出している状態や、下の前歯が上の前歯にかぶさって生えている状態(噛み合わせが逆になっている状態)などを言います。

下顎前突症や反対咬合とも呼ばれ、いわゆる「しゃくれている」状態などもそれにあたります。

受け口と睡眠時無呼吸症候群の関係

睡眠時無呼吸症候群は、受け口と関係があります。気道が狭くなることで引き起こされることがあり、肥満状態であったり、受け口で低位舌であったりするとリスクが高まります。ただし、受け口よりも出っ歯の状態である人のほうが生じる可能性が高いようです。

顔面の骨格自体や下あごが小さい人は、そのせいで気道が狭くなっていることがあります。気道は肺への空気を送ったり肺からの空気を送ったりする通り道なのですが、その気道が狭まることで塞がりやすくなると考えられています。

受け口と睡眠時無呼吸症候群の関係ですが、受け口の人によくみられる低位舌が発祥のリスクを高める原因の一つです。低位舌とは、正常な状態より舌の位置が低いところにある状態です。

舌の位置が低いと気道が狭くなると考えられており、眠っている時のいびきや、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす要因になります。

低位舌だと、舌によって下の歯が押されている状態を引き起こします。幼少時に低位舌だと下あごの成長に大きく影響するため、受け口になることが多いようです。

自分が受け口であることが分かっている人は、医師などの診断を受けて、自分が低位舌かどうかを確認してみましょう。

無自覚のうちに睡眠時無呼吸症候群になっている可能性が否定できないため、早めの診断をおすすめします。睡眠時無呼吸症候群は、心不全・脳卒中・不整脈など、命にかかわる疾患につながることが考えられるからです。

睡眠時無呼吸症候群が受け口と関係している場合は、外科的な施術が必要になることもあります。

睡眠時無呼吸症候群の弊害

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に無呼吸状態と低呼吸状態をくり返す病気です。医学的には「Sleep Apnea Syndrome」という名前もあり、略してSASとも呼ばれます。

低呼吸状態とはいわゆる「いびき」のことです。深い息を吸うことがなくなり、吸気振幅が50%以上減少している呼吸が10秒以上続くことを指します。

無呼吸は、呼吸が10秒以上停止している状態のことをいいます。睡眠時無呼吸症候群の患者は、女性に比べて男性のほうが多いというところも特徴です。

睡眠時無呼吸症候群は、「熟睡ができないため日中に眠気が強くなる」、「無呼吸と低呼吸をくりかえすことで低酸素状態になる」という症状を起こします。

日中の眠気は集中力が低下するため、交通事故などにつながる危険性があります。また、体が低酸素状態になると心臓に負担がかかるため、脳卒中や心筋梗塞、高血圧や糖尿病などを起こしやすくなります。最悪の場合突然死につながる恐ろしい症状なのです。

睡眠時無呼吸症候群の原因

無呼吸や低呼吸は、睡眠時にのど(気道)が狭くなることで起こります。のどが狭くなる原因は、肥満や歯並びの悪さによるもの、あごの小ささなどが挙げられます。肥満によりのどの周りに脂肪がつきすぎると、気道が狭くなります。

舌の付け根が肥大していると、さらにリスクが高まった状態です。また、あごが小さいとのどの面積も小さくなるため、気道がせまくなります。睡眠時無呼吸症候群の患者の3割が、のどの小ささに原因があるとされています。

受け口の人は低位舌かどうかチェックをしましょう

自分が低位舌かどうかのセルフチェック

受け口の人で睡眠時無呼吸症候群の恐れがある人は、まず自分が低位舌かどうかをチェックしてみることがおすすめです。まずは、自分で簡単に確認できるセルフチェックをおこなってみましょう。口を閉じて、普段通りの舌の位置をチェックします。

正しい舌の位置

舌が上あご部分に広く触れていて、舌先が上の前歯の付け根のすぐ後ろにある状態なら正常です。舌先が前歯にギリギリでくっつかない位置にあります。

要注意な舌の位置

舌が上あごに触れておらず、舌先が上下の前歯の間にある状態なら要注意です。低位舌の可能性があります。

低位舌

舌全体が低い位置にあり、舌先が下の前歯に触れている状態なら、低位舌の可能性が高いです。

上に書いているのは普段の自分の舌の位置でわかる、簡単なセルフチェック方法です。もし気になる結果が出てしまった場合や、自己判断に自信がない場合は、医師の診断を受けることをおすすめします。

低位舌を改善する舌の体操

「医師に相談することにプラスして、自分でも低位舌を治セル用に何かしてみたい」という方には、低位舌を改善する効果が期待できる舌の体操をおこなってみましょう。

舌鳴らし

  1. 舌全体を上アゴにぴったりとくっつけます。
  2. 「舌打ち」をするように音を出します。
  3. 10回ずつ、朝昼晩やってみましょう。

ポイントは、舌の表面全体を、上あごへ極力しっかりとくっつけてから音を鳴らすところです。朝・昼・晩に10回ずつ、舌の動きを意識しておこなってみましょう。

まとめ

受け口というよりも、受け口と併発していることの多い低位舌が、睡眠時無呼吸症候群に関係している可能性が高いです。もしも自分が受け口であることに自覚があるなら、低位舌になっていないかどうかをチェックしてみましょう。

セルフチェックに問題がなくても、いびきなどがある場合は自覚のない低位舌や睡眠時無呼吸症候群になっているかもしれません。睡眠時無呼吸症候群はあらゆる疾患につながる怖い病気なので、気になる症状がある人は医師に相談してみましょう。